富士山登頂作戦、登れ
今回の作戦内容は、
15:30須走口着
‐高高度順応‐
16:30行動開始
‐適時、水分・エネルギーを補給&休憩しつつ山頂に向けて進撃‐
1:30〜3:00山頂到着
‐日の出を待つ‐
4:42日の出
‐山頂探索(通称:お鉢めぐり)&山頂郵便局より登頂記念はがき投函‐
8:00下山開始
‐御殿場口ルート 大砂走りで標高差1400mを一気に駆け下る‐
12:00御殿場口着
というような感じで、
9時間〜11時間かけて山頂を目指すプラン。
ガイドブックなどを見ると須走口から山頂までは7時間〜8時間と記載されていることが多い。
ずいぶんゆっくりしたペースだと思ったが、富士山バカマイスターNに言わせると、それは休憩時間を含まない実登山時間とのこと。
すると、まあ、この時間配分で休憩込みだとちょうどイイ感じなのね。
まずは、登り始めてすぐにある神社で安全祈願
須走口ルートはスタートしてしばらくは森林地帯を歩いて行くルートです。
曇りで涼しく、良い感じのスタートです。
今回は、σ(`ε´) オレ様プラス一人が初挑戦で、残りは2回目以上の経験者。
歩き始めて1時間くらい
新六合目の手前くらいだったかな?
もはやこの辺は記憶が定かではありません(^^;
標高は2400m前後、大きな木は生えていません。
出だしから荷物の重さにヤラレ気味でいつも最後尾付近を歩くσ(`ε´) オレ様
みなさんは余裕しゃくしゃく。σ(`ε´) オレ様は、背負い方が悪いのか荷物が肩に食い込み早くも泣きモードです。(重さ的には他の人と大差ないらしいので、多分、背負い方と重量バランスが悪かったと思います。あとで改善したけど、すでに肩が痛くてたまらん状態でした)
18時前、ちょいと開けた場所に到着。
早くもずいぶん高い所に来たなと・・・。
ホントにゆっくりしたペースで歩いて登って行きます。
ずいぶん歩くの遅くない?と聞いたところ、これでイインデす。
ウサギとカメのカメで行かないと、あとが持たないよ。
もう標高2500m越えているからね、調子に乗ってペース上げて息が上がるとなかなか回復しないから。と。
実際、あとから追い越して行く他のグループが先で休憩しているところをトボトボ追い越して行くようなことが何度も。
陽気なアメリカ人たちは、イヤッホーー!っと、少し急勾配が出てくると足取り軽く駆け上がって行きますが、上の方でゼーゼーハーハー、2回くらいゼーゼー、ハーハーしているところを追い越した後は、2度と追い越されることは無くなりました。
19時を過ぎてもまだ明るいので、時計を持っていないσ(`ε´) オレ様は
時間の感覚がなくなり、
肩の痛みに耐えながら歩いているうちに
「あ〜、もうやだ。次の機会に出直そうかな」
「なんだかかったるくなってきたな」
「・・・」と自問自答タイムに突入。
時折、待っててくれる仲間に「ゆっくりでいいよ」と励まされつつ
あたりは真っ暗に。
新七合目「太陽館」でヘッドライトを装着。
ずいぶんと上がってきたのが下を見ると実感できます。
この辺は、もうまったく写真などを撮る余裕もなし。
眼下に山中湖、河口湖、
空には星、
どこか遠いところで花火大会をやっているようで、雲が赤や黄色に光ったり
しているなんとも言えない景色の中をひたすらに歩いていきます。
途中の急こう配で、へたり込みそうになりながらもどうにかこうにか、
21時50分
標高3200m
本七合目見晴館に到着
3000mオーバーです。
ここでカメラ落下のアクシデント発生!
以降、オートフォーカス(AF)がおかしくなる。
スローペースと意識的な深呼吸、こまめな水分補給と栄養補給で、
通常おこり得る想定の範囲内の疲労でココまで来れたけれど、
ザックの背負い方を改善しても、もはや肩の痛みが限界に近いです。
しかし、ここでゆっくり考えると終わってしまいそうなので、
再び進行。
前日の寝不足もあり、痛みと疲れに加えて眠気も、
もはや「自問自答」タイムも終了し普通の精神状態を超越した悟りの境地の3歩手前くらいを彷徨うσ(`ε´) オレ様、
目ヂカラ入れて見ようとするより、半ばトロンと半目程度の方が疲れが軽減されて力を歩く方に振り向けられることに気が付き、半分眠った状態でただひたすらに歩を進める。
23時過ぎ
標高3360m
本八合目、江戸屋前で休憩
ここで富士登山のメジャールート「吉田口ルート」と合流します。
山小屋が沢山あって、人も多く賑わっています。
この本八合目エリアで少し多めに休憩。
残すところ標高差でおよそ400m
時間にして1時間半程度とのこと。
ほぼ当初予定していた作戦時間の範囲内で進行しています。
さあ、水分、栄養補給をして休憩したら、
日本一高いところを目指して最後のひと踏ん張り!!